僕は、これまでに貿易駐在員E-1ビザを合計3回取得しました。
初めて取得したのは、2009年の11月。大阪にあるアメリカ領事館でした。
その後、2011年の11月に2回目、去年の2016年の10月に3回目の更新が完了しました。
E-1ビザのメリット
このビザのおかげ?で僕はアメリカにどれだけ長く滞在しても問題ありません。
永住ビザ(グリーンカード)は一年以上アメリカに滞在していない場合、正当な理由がない限り取り上げられる可能性があります。
E-1ビザであれば、2〜3年日本に滞在していてまたアメリカに半年とかそれ以上、住むこともできます。
弁護士さんや税理士さんにグリーンカードを薦められることがありますが、これを取得すればアメリカ以外に滞在しにくくなります。
E-1ビザのメリットは何回でも条件を満たせば更新可能です。滞在期間を調整できる人はアメリカの居住者にならなければアメリカ以外の税務申告をする必要がなくなります。
アメリカに半年以上滞在していた場合はアメリカの居住者になるのでグリーンカードと同じくアメリカ以外の全ての国での所得を申告する必要があります。
次にアメリカにも居住者になれますのでアメリカの生命保険等、金融商品が買えます。
これは日本に住んでいると買えないのですが利息の良い商品が買えます。
その後、E-1ビザがなくなったとしても買った時にアメリカ在住であれば問題なく購入し継続して日本からでも管理が可能となります。
日本の銀行に比べアメリカの銀行の方がこういった商品は多く4%くらい利息がつく商品やもっと良い商品もあります。
もちろん最終的に日本で使う場合、為替差損が生じることもありますのでご注意ください。
ただ利息が多ければアメリカのデビットカードを日本で使うと多少の為替の影響で使える金額は上下しますがお得ですよ。預けている金額にもよりますが。
もっと色々あると思いますが、最後にこれが一番、重要です。
日本を常に離れられる状況を作っておける。
例えば日本に数年住んでいたとしてもすぐにアメリカに移住できる環境が常にあります。
これは日本が地震や災害にあった時、放射線が漏れ出した時に一時的に日本を離れる必要が出てくるときもあるかもしれません。
選択肢がもう一つあればそこで生活が可能になります。
もちろんアメリカで長期にわたり生活できます。
もう一つ重要なのは常に日本を海外、別の場所から客観的に観察できるメリットがあります。
日本に住んでいると見えてこない日本人の特徴や行動が見えてきます。
日本人が思っている外国人と外国人が思っている日本人では異なる感覚があります。そういったことをビジネスにも活かせたりします。
子供にも世界観を広げられる可能性が増えます。
もし、お子さんがいらっしゃった場合、日本の人口が減り、経済成長が右肩下がりでいつ破産するかわからない状態の環境で育つよりもアメリカで育てることも視野に入れておいた方が将来性があると考えられます。
あくまでもこれは僕の価値観なので押し付けることがないようにしたいですが。
では実際にどうやって取得するの?
体験をもとに詳しく説明していきたいと思います。重要な点は2つです。
◯日本とアメリカ間でどのくらいの回数、商品やサービス、お金の流れがあるか
◯取得しようとする人の下に2人以上のアシスタントが必要
これだけです。
ただ、オフィスがアメリカにあるとか会社がアメリカにあるとか当たり前のことは除きますね。
もしそれもない場合はまたアメリカで会社を作るには?で検索いただくとかなり出てくるかと思います。
もちろんこちらでも会社設立についてアドバイス可能です。
僕も会社形態や場所に失敗しているのでそのお話を交えながら良いアドバイスができると思っています。
日本とアメリカ間でどのくらいの回数、商品やサービス、お金の流れがあるか
まず、日本とアメリカ間でかなりの回数、substantialと大使館のビザ要項には記載されていますので月に100回以上、商品やサービスが2国間を行き来していれば大丈夫です。
僕の場合はヤフオクでアメリカから月に100回以上、日本に商品を送っていたので許可されました。
あまり難しくないと思いませんか?
例えば年に1度だけ1億円が動いたとしてもそれはsubstantialにはなりません。
もしかしたら月に50個程度でも大丈夫かもしれませんが毎月コンテナに荷物をいっぱい詰めて何百万円を年に100回程度、送らなくても大丈夫です。
最初、これを聞いた時はすごくラッキーだと思いました。規模的にかなり小さく半分以上諦めていたので。
とにかくできるだけ一度に多くの金額ではなく、回数を意識してください。
単価1万円のものを100回発送すると100万円ですよね。月、100万円の売り上げを目標にすれば、そんなに難しくないと思います。
取得しようとする人の下に2人以上のアシスタントが必要
次にこれはちょっと難しいかもしれませんが、最初から二人を自分のスタッフとして雇わないとダメです。
ピラミッドな状態を作る必要があります。
ただ、僕の場合これは最初なかったです。雇っていませんでした。
最初のビザ取得はあまりお話できるような内容ではなかったです。雇う予定だと言いました。
どんな理由かはわかりませんが通常、E-1ビザは5年もらえるのですが、僕の場合最初2年でした。
雇う場合、アメリカ人なんて雇えないって思う方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。僕は日本人駐在員の奥様をスタッフとして手伝ってもらっています。留学生でも大丈夫です。
正式にアメリカで働ける許可のある人であれば日本人でも大丈夫です。
これだと日本人が多い地域、トーランスとかその近辺だと問題なく比較的レベルの高い人たちがいます。
理由は駐在として来ている男性は会社の規模にもよりますが少なくても年間に1000万円以上の経費がかかることを知っていてそういった人たちを日本から送り込んでいます。
もちろん会社の中では将来重要なポストにつく人たちです。と言うことは仕事のできる、家族を持った駐在員です。
奥さまももちろん旦那さま同様できます。同じ大学出身であったりします。
ただ、やはり日本語や仕事はできてもいざ、アメリカの企業となるとそれは急に日本からきてアメリカの会社では働けないです。
給料はそこまでなくても、もちろん旦那様がしっかり稼いでくれるので必要ないが、やはり働きたい人も多くいるのが想像つきます。
これもアメリカで日本を相手に会社を運営する上でのメリットだと思っています。日本に商品を出荷するのであれば日本人の方が絶対良いです。
逆にアメリカ人だと無理です。梱包や手紙、日本人との商品に対する細かいやりとりができません。
もちろん仕入れ等、アメリカ人が必要な時もあります。
ちなみにこのE-1ビザにかかった費用は1回、5,000ドルです。>アメリカでは弁護士、医者はかなりの額をもらっていますのでこのくらいの金額になります。
もちろん安くて3,000ドルくらいのところもありますが、あまりオススメしません。
理由は僕が1度、安いところを選択し失敗しているからです。
アメリカ大使館に送る資料(場合によってはみかん箱1箱程度の資料)をまとめて頂くのですが、大使館の求める順番にファイルされていなかったり、そのことを言うとそんなことはないといって再度、ファイリングして頂けなかったのでこちらで全て順番通りに変更する作業をしたり、弁護士からの推薦状や説明文の中に別の会社名が入っていたりしました。
おそらく他の会社のテンプレートををそのまま流用したのだと考えられます。かなり苦労しましたので安いところはやめた方が良さそうです。
相場がわかって頂けたかと思います。
この2点だけをクリアできればあなたもE-1ビザが取得可能だと思います!
ぜひ、諦めずE-1ビザの取得を試みてください。
これに関して何か質問等ございましたらお知らせください。こちらで可能な限りアドバイスさせていただきます。
ロサンゼルス近郊で日本語が通じる弁護士、税理士、社会労務士、保険取り扱い等はご紹介させていただきます。
しかも。ロサンゼルスにはあまりきちんと仕事をしない、もしくはできるふりをする個人や業者がいますのでそういったことも時間を短縮したいのであればお知らせください。ちゃんとした人を紹介できると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。