まず、はじめに僕の英語力がどのくらいかお話しさせてください。
恥ずかしながら、アメリカで会社を設立し、アメリカの会計士さんや弁護士さんとは英語でやりとりをします。
もちろん銀行口座も英語で開くし保険も英語で買います。なので最低限の買い物ができる程度の英語力よりは1段階上な程度です。
会社のオフィスも自分で探し、ブローカーに電話をして価格や契約について英語で話をします。もちろんオフィスにはインターネットも必要なのでどこが良いかネットで探して良さそうな会社と契約を結ぶのも英語です。
ここまで聞くとすごいと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、僕はアメリカの例えばCNNとかロイター通信で働けるほどの英語力はありません。国連でも無理だと思います。
僕はもともと英語や国語が大嫌いでした。高校では英語で赤点を取っていて語学がとにかく苦手でした。
あと、自分でも例えばアメリカ人に比べてアクセントの強い英語に強いと思います。
どういうことかと言うと同じ英語でもアクセントがかなり異なります。
例えば韓国人が話す英語の場合、韓国からアメリカに来て間もない人はアクセントがかなり強いです。特にFとPの違いが無くなったりします。
パーキングが◯ーキングになったりするのでびっくりすることがありました。もちろんそれらを克服した韓国人も多々います。
特に小さい頃からアメリカに移り住んで来た韓国人はアメリカ人の英語を話します。
この感覚はできるだけ多くの国の人たちとどれだけコミュニケーションを取ったかの経験値によるものだと思います。
はじめは何を言っているのかまったくわからないことも多々あります。これは英語?みたいな
上記のようなレベルまでたどり着きたいと思っている方に向けてのアドバイスとなります。
厳しくなるかもしれませんが本当にそこそこ英語をマスターしたいと思っている人は通る道かもしれません。一旦そのレべルまでに行くと忘れることはありません。
数年、日本に住んだり環境が英語になくても英語力が落ちる速度は緩やかです。
◯全く日本語が通じない環境を作りそこにできるだけ長く居続ける
アメリカの大学に留学する日本人はある一定の数いらっしゃいますね。
そこで日本人以外の人と生活を共にすることにより、強制的にコミュニケーションとしての英語が手段になります。
僕はアメリカに渡米する前に駅前留学に通い、オーストラリア人と2年ほど同棲していました。もちろん同棲していたので駅前留学に比べ劇的に英語力が伸びました。
仕事から帰ってくると全て英語です。相手は日本語はほぼ話せませんでした。
そして毎週のようにパーティーに参加していました。
これはかなり苦痛でしたが普段ネイティブが使っている学校では教えてくれない生の英語が吸収できました。
そこでは毎回、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス人がいてほとんど何を言っているのかわからないけど、ひたすら聞いていました。
半年もしないうちに同じ学校に通っていた上司のレベルを超えました。ある程度英語に対する免疫ができたところで渡米となります。
◯実生活で自信をつける
ある程度自信があったのにも関わらず実際、渡米して見ると自分の英語力のなさを痛感しました。
最初はサンタバーバラに半年ほどいたのですがそこはホームステイやクラスメイトとシェアをして過ごしたのであまり英語で辛かった記憶はないです。ただ英語の勉強はした記憶があります。
その後にLAに移り住んだ時に自分でアパートを探して住み始めた時に電話を取るのが怖かった記憶があります。
前に話す相手がいたらなんとかジェスチャーを交えながらコミュニケーションが取れたのですが電話となるとそれが通用しません。本来の英語力が試されます。
水道屋さん、電気屋さん、電話会社、インターネット等々、自分でやらないと住めません。
必死にわからないかもしれないけど解決?していました。できていないものもあったと思いますが。。
失敗もあります。警察から電話がかかってきて訳が分からず寄付することになっていて数百ドルの寄付をしてしまったら毎年電話と郵送で寄付の依頼がくるようになりました。
去年もしてくれたから今年もお願いね。みたいな。。
こういった誰も助けてくれない状況をできるだけ長く作って自分にストレスをかけることが重要だと思います。そうすると一つ一つわかってきます。
数ヶ月ではわかりにくいですが半年、1年と経過するとなぜが電話が怖く無くなります。一旦怖く無くなると例えば数年アメリカを離れたとしても忘れていないので怖くないです。
普通に以前のレベルで会話できます 一旦自転車に乗れると乗っていなくても乗れますよね。
ここまではざっと、こういう風にすれば僕程度の英語力はつきますよとお話をしました。
ただ最初のレベルから日常会話がなんとかできるまでになんとものすごく時間と労力がかかりました。
もともと英語が嫌いで赤点を取っていた人が話せるようになるのにはかなりの苦痛と勉強が必要でした。
なので初めから聞くだけで英語力が伸びるとか簡単に英語がわかるようになるとかそんな広告になどにまどわされないように注意してください。魔法の薬はないです。
ダイエットでも同じことが言えると思います。
これを飲むだけで痩せます。。。痩せるはずがないです!副作用があるとかリバンドは?
何かしら疑ってください。ただ一番売れる商品なので市場からなくなることはないと思います。
人によって英語の上達方法は異なるかもしれませんが、「会話」という日本人が一番弱い部分にフォーカスすると
◯日本人がいない環境で半年以上、生活する、追いやる
これを言うとそんなお金や時間がないと言われることがあります。では英語はあきらめてください。
◯ひたすら生の英語を聞く
僕の場合、ショッピングモールに行って老人の横に座って今日は人が多いですね。と一声かけると30倍くらいになって返ってきます。
何を言っているいるのかわからなかったですが、aha yes と相槌を売って聞いていました。
それはテープで聞くより耳に入ってきます。相槌のタイミングを間違えると変な顔をされますよ。
この人ちゃんと聞いてるの?みたいに。
これはコミュニケーションの練習にもなります。会話とは相手があって初めて成り立ちます。
その訓練によってわかったふりをするのも上手になってきます。
どのタイミングでI knowというか、I know what you mean というかyes だけの方が良いのかno と言った方が良いのかが相手の顔を見ると正解がわかってきます。
◯ひたすら聞いたあとはまたひたすら聞く
自分の意見を言えるまでかなり時間が買った記憶があります。
まずはひたすら聞く。そして聞く。しかもテレビとかラジオではなく生の人のライブの声です。
授業の先生の声とか講習会とか教会とかで聞く英語ではないです。1対1の英語です。
そうすると相手が必ずいるのでこちらが聞いてないと話が続きません。適当に相槌と打つなり返答しないと長く続きません。
◯自分の考えを吐き出す
このレベルに行くと自分の言いたいことがやっと言えるようになります。すごくスッキリします。
溜まっていたものが一気に解放されます。この瞬間まで我慢してください。
僕の場合、オフィスに電話がかかってきても躊躇なく電話が取れるようになるまで5年くらいかかったかもしれません。もちろんその前に日本人以外の友人たちとかなりの会話訓練をしました。
友人なので訓練という感覚ではなく自分の思っている価値観や人生観について話ましたのでかなり楽しかったですが、アメリカ領事館の領事との面接等では、やはりいつもとは違う緊張感がありました。
少しでも多くの日本人が英語圏、そして英語圏でない国の人たちとも英語で会話できる喜びを味わえることを祈っています。
人生観が変わります。
どんな理由であれ、英語は必要ですよね。10年前に比べて英語の必要性が少なくなったとは言えないと思います。
ということはこれから先10年は今よりもっと英語が必要になります。自分たちの子供にはもっともっと必要になります。
その理由は皆さんもご存知の通り、少子化です。もう日本は日本人だけでは経済はなり立たなくなります。
どんどん外国人が日本に入ってきます。政府が円安を推奨しているので円安になればもっと入ってきます。
英語を話したい、興味のある人の役に立てたかどうかわかりませんが、これら以外でも、もっと個別に的確なアドバイスができるかもしれませんので、アメリカに行かれる前の方はぜひ、お声がけお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。