海外旅行って、楽しいですよね。
知らない文化、新しい発見、未知なる出会い、はずむ気持ちは抑えきれないものでしょう。
けれど、ちょっと待って。冷静になろう。忘れてならないもの・・・それは時差。
ワクワク気分のまま海外から日本に電話をしてみましょう。日本は真夜中で叱られる、、、なんて失敗、ありえない話ではないのです。(実際、私は体験しました。)
さらにもう一つの注意点がアメリカ国内での時差。
日本の時間はひとつだけですよね。稚内も那覇も、正午は同時にやってきます。
けれど、ここ、アルファエスパスのオフィスがあるアメリカは、国内なのに時差があります。
たとえば、朝一番でメーカーに電話をしても「担当者はランチでいないワヨ」なんて言われることもしばしば。(そして2時間たってもランチから帰ってこないこともしばしば。。。おいっ!)
さらにさらに、DST(Daylight Saving Time)、いわゆるサマータイムの時期はもっと時差がややこしくなります。
ではここで、日本とアメリカの時差についてご紹介し、アメリカ国内の時差攻略法を解説します。
アメリカ国内での時差
まずはアメリカ国内の時差について解説しましょう。
日本では当たり前のように全国で時間が統一されていますが、アメリカには「標準時間帯」とされるタイムゾーンが4つあり、4つのエリアで時間が分かれています。(アラスカ・ハワイを除く本土のみ対象とさせていただきます。)
地図でいう右から順に、
イースタン・スタンダード・タイム(EST Eastern Standad Time)
セントラル・スタンダード・タイム (CST Central Standad Time)
マウンテン・スタンダード・タイム(MST Mountain Standad Time)
パシフィック・スタンダード・タイム(PST Pacific Standad Time)
で、順に1時間ずつ時差が発生します。
アルファエスパスがあるのは西海岸・カリフォルニアなので、パシフィックスタンダードタイムですね。
西海岸のカリフォルニア(地図でいう左端)と東海岸のニューヨーク(地図でいう右端)では、時差が3時間。
早朝6時と朝9時、夜9時と深夜12時となり、結構な違いですよね。
カリフォルニアに住んでいる銀行員や証券取引のある人は、アメリカの中枢部である東海岸(イースタンスタンダードタイム)とのやりとりがあるので、朝は早く起きて活動するようになります。
アメリカ国内での時間表示の見方
テレビ番組の放送時間の告知などは、こちらの写真のように 「9/8c」と表示されます。
これは「9時からですよ。セントラルスタンダードタイムの場合は8時からです」という意味。
つまり、ニューヨークのイースタン・スタンダード・タイムで9時、セントラル・スタンダード・タイムで8時ということになります。
そして、マウンテン・スタンダード・タイムで7時、カリフォルニアのパシフィック・スタンダード・タイムなら6時ということです。
他にも「5:34 PM PT」のように、時刻の後ろに「PT (Pacific Time)」や「ET (EST Eastern Time)」を付けて表示する場合もあります。
DST(Daylight Saving Time)=サマータイムに要注意
聞いたことはありますか? DST(Daylight Saving Time)デイライトセービングタイム。
サマータイム、の方がピンとくるでしょうか。 現地ではサマータイムではなく、デイライトセービングタイムと言います。
DST(デイライトセービングタイム)を知らずに旅行へ行こうとしている方は要注意が必要かも。
DST(Daylight Saving Time)とは?
DST(Daylight Saving Time) = 日の光を有効活用してエネルギーの無駄を省こう!というもの。
言い換えれば「日が高い間を活動時間に充てるため、標準時間をずらしましょうよ」という試みです。
これはニュージーランドの科学者とイギリスの建築家が提案したもので、1908年にカナダの一部地域で初めて採用されました。
国としては、ドイツとオーストリアが1916年に採用しています。
日本であまり馴染みがないですが、世界70ヵ国以上で採用されるなど、世界中でDSTは認知されているのです。
ただし、ヨーロッパでは2021年をもってDST(Daylight Saving Time)が廃止されることが決まっています。
起床時間の変化など身体への負担があるという見解もあり、DST(Daylight Saving Time)は不要!という声が高まった結果のようです。
アメリカのDST(Daylight Saving Time)の適用期間はいつ?
DSTの適用期間は、国によって異なることはもちろん、毎年異なります。
アメリカの場合は下記の通り。
2019年なら
開始 3月11日(日)2:00
終了 11月4日(日)2:00
2020年なら
開始 3月8日(日)2:00
終了 11月1日(日)2:00
DST(Daylight Saving Time)が適用される瞬間に起こること
DST(Daylight Saving Time)が適用されると、具体的にどういうことが起こるのかを解説しましょう。
2020年の場合3月8日の夜中2時になったら、3月8日の夜中3時になります。
何事もなかったように時刻が1時間早まるのです。
たとえば、夜0時に寝て朝7時に起きるとしたら、睡眠時間は6時間。 いつもより1時間の寝不足が起こります。
この1時間が時差ボケとなって、ボディブローのように身体に効いてきます。寒い時期ということもあり、朝起きるのがつらいという事態です。
逆に、DST(Daylight Saving Time)の適用期間が終わる11月1日の場合は、夜中2時になったら、1時になります(1時間戻ります)。
なんと、1時台がもう一回やってくるというなんとも不思議なお話。 何だかワクワクしますね。
余談ですが、基本的にカリフォルニアではお酒の販売は2時までなので、クラブで「DSTが終わる日の夜は1時間多くお酒が飲める?」と期待を抱きました。
が、1回目の2時が来た時、セキュリティによって強制的に回収されました。はい、残念。
アメリカ国内の時差攻略法
失敗することなく時差を攻略する方法、それは事前調査です!
「攻略法」なんて言葉を使いましたが、やることは単純。これが一番賢い方法です。
やることその一、 その国その場所との時差を知る
やることその二、 DSTを採用しているか、そしてDST期間中なのかを調べる
ちなみに、日本とカリフォルニアの時差は17時間です。
例えば、日本が1月1日0:00で新年を迎えたとき、カリフォルニアは12月31日の朝7時、まだ大晦日なんですね。
しかし、DST期間中では日本とカリフォルニアの時差は16時間になります。
特に強く伝えたいのは「DSTの始まりと終わりの日は要注意!」ということ。
DST期間は毎年変わります。
そして、恐ろしいことにアメリカ国内にいても「明日から時間が変わりますよ~」と、誰かが教えてくれるわけではありません。
テレビのニュースをみていてもサラッと伝える程度。
時間が変わるなんてすごいことが起きるのだから、もっと国をあげてアピールがあってもいいんじゃないかと思ったりもしますが、ほぼ誰も教えてくれないと思ってください。
私はDSTの開始日にツアーの予約をとっていた友人が、待ち合わせ時間に間に合わず参加できなかったのを目の当たりにしました。
みなさんにはこのようなことが起こりませんよう、自分の身は自分で守る!事前調査するように心がけてください。
最後におまけの話。
アメリカ先住民の居留地では、DSTを採用していないところがあります。
州がDSTを採用していても、州内の先住民居留地では時間が変わる、ということもあるのです。
ややこしくさせますね。 すべては事前調査です!ぬかりなく!
時差が一目で分かるおすすめアプリ
時差を瞬時にチェックするおすすめの方法として、アプリを利用することもおすすめです。
いちいち頭の中で計算しなくても、時間を知りたい国や都市をアプリで設定しておけば、どこにいても世界中の時刻が分かります。
現在時刻だけでなく日本で12時の時、ロサンゼルスは19時と、どの時刻に合わせてもそれぞれの時間を表示してくれるので、スケジュールが組みやすく便利です。
時差を理解してカリフォルニアをより身近に
時差を理解していただいた今、カリフォルニアをより身近に感じてもらえるようになったのではないでしょうか。
時計をみながら
「ハリウッドセレブはディナーを楽しんでいる頃かな」とか
「そろそろアカデミー賞の発表の時間だな」とか
そしていつか「アルファエスパスに注文した商品が発送される頃かな」なーんて思っていただける日が来るとうれしいですね。
また、時差をチェックするには時計も必要。
Steltonのシンプルかつ、飽きのこない掛け時計。和洋どちらにもフィットします。
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