国際結婚の親から生まれた子供はバイリンガル!?
そんな巧い話はないもんだ。
因みに我が家は、どこにでもある共働き家庭。
英語しか話せないアメリカ人との間に授かった娘(7歳)と、親子3人でニューヨーク暮らしを送っています。
生まれ育ちもニューヨークの娘は、やっぱり英語漬けの生活。週1回土曜日だけ、年長さんから日本語学校に通っています。
帰国子女として日本で生活する予定はなし。
なぜバイリンガル教育なのか
ニューヨーク育ちの娘にとって、日常生活で必要とされるコミュニケーション手段は英語。日本語できなくて困ることはありません。
「日本にいる祖父母と会話ができるレベルになって欲しい。」「自分のルーツ、アイデンティティとして、日本文化を理解して欲しい。」という願いはあります。
また第2言語を学ぶことによって、それまでに出会うことのなかった人々や文化に触れ合う機会が増えていきます。
大人になってから学ぶことも可能だけれど、早くから日本語を学ぶ機会を大切にしてあげたいなあと思っています。
語彙不足と母語不在の恐怖
大昔の研究ではありますが、貧困層の子供達は3歳までにそうではない子供達に比べ、なんと三千万語も語彙が少ないといわれてります。
つまり、3歳までの環境が一生の語彙数に影響を与えるといわれています。
少し状況は異なりますが、英語が母国語である家庭で育った子供に比べ、我娘の英語の語彙が明らかに不足していることは認めざる得ません。
親が使い、子供に話しかける語彙数は、子の語彙数に大きく影響してくるのです。
接する時間の限られている日本語(マイノリティー・第2言語)となると、語彙数はなかなか増えません。
どっちの言語も中途半端になる、それだけは避けさせてあげたいものです。
語彙を増やすテクニック
共働きの家庭だと特に、親子で過ごせる時間は本当にわずか。如何に効率よく、楽しく日本語に接することができるかは大切なポイント。
日常生活で使う日本語は、どうしても限られてきます。口語だけでなく、文語にも触れ、幅広いジャンルの日本語に親しめるかどうかは、私たち日本人親にかかってきます。
野放しにしていても、語彙は増えていきません。語彙を増やす為には、それなりの努力とクリエイティビティーが必要になってきます。
読んで欲しいと思う本は、読み聞かせをする
「読書の習慣をつける。」それって、簡単なことではありませんよね。
たどたどしい日本語で音読をすることはもちろん、同時に内容を理解して楽しむなんて、かなり高度な能力を要します。
子供が大きくなるにつれて、疎かになってきた読み聞かせ。語学習得の為だけではなく、様々な価値観を共有する、大切なコミュニケーションの時間。
高学年になっても、読み聞かせを大切に出来たらと思います。
読書は目からではない
活字を追うだけが読書ではないのです。読み聞かせも、読書のひとつのあり方。
すこし大きくなればオーディオブックなど、録音したものを自分で聞くのも効果的。親がいなくとも、一人で効率的に勉強できるようになることも重要なことです。
アニメなどのテレビ番組
ドラえもんや、日本語版の「小さなプリンセスソフィア」を見せています。
Youtubeをはじめ、さまざなサイトでストリーミングが可能になったの、簡単に日本の番組を楽しむことができます。
ドラマやバラエティを通して、日本の文化を身近に感じることも大切な体験だと思っています。
漫才や落語の面白さがわかるぐらいまでいけたら、凄いなあ。
おすすめアプリ
・ゆびどりる
・読み放題PIBO
日本語を習慣化させるのは、決して容易なことではありません。でも、諦めるのは未だ早い。
新しいことに慣れるまでに3週間、自分のライフスタイルに定着させるまでには6週間かかるといわれています。
焦らずに、子供と一緒に伴走していきたいと思っています。
「夢はでっかく 根はふかく」相田みつを