エスプレッソについては詳しく知らない、ドリップコーヒーを楽しんでいる方も多いのでは?
今回は、ドリップコーヒーとは違うエスプレッソの魅力や特徴について解説します。
ドリップコーヒーとの大きな違いや特徴は知っているけど、エスプレッソについて話せと言われれば実は詳しくは知らない。
コーヒー好きも、知っているようで実はよく知らないエスプレッソ。
今回は、ドリップコーヒーとエスプレッソの違いから、エスプレッソという実は超魅力的なコーヒーについて、解説していきます。
エスプレッソの味わい深さ、抽出する楽しさはドリップコーヒーとは全くの別物。
なんとなく取っ付きにくいイメージのあるエスプレッソですが、知れば知るほど魅力的なコーヒーなのです。
エスプレッソとドリップでは抽出方法(調理方法)が全く違う
エスプレッソとドリップでは、そもそもコーヒーを抽出する方法が全く違います。
抽出方法が違うということを例えるなら、お肉の調理において焼くのか煮るのか、それぐらい違うと言っても過言ではありません。
同じ食材を使用していても、調理方法が異なれば、味わいや香りなどあらゆる点で違いが出ますよね。
それはコーヒーの抽出においても同じ。
同じコーヒー豆を使用しても、エスプレッソ方式とドリップ方式では、あらゆる点で別物と言えるほどに違いが現れます。
時間をかけてコーヒーを抽出するドリップコーヒー
ドリップコーヒーは、粉にしたコーヒー豆にお湯を少しずつ注ぐことで、コーヒー豆の成分を少しずつ少しずつ抽出する方式。
緑茶や紅茶のように、お湯に茶葉の成分をじっくり移していくようなイメージに少し近いですね。
そして、ドリップコーヒーの魅力は主に4つ。
・お湯を注ぐことで香りが立ち、抽出中もコーヒーの豊かな香りを楽しめる
・スッキリとくど過ぎない味わい
・誰でも簡単に淹れられる
・初期投資が安価で手軽に始めやすい
エスプレッソと比較した場合、この4つがドリップコーヒーの大きな魅力と言えますね。
高圧力で一気に「コーヒーエキス」を抽出するエスプレッソ
ドリップコーヒーとの比較のためにあえて大げさな表現をするならば、エスプレッソは「高濃度のエキスを抽出する」というイメージが良いかと思います。
専用のマシンでコーヒー粉に高圧力をかけることで一気にコーヒーを抽出。
ドリップのようにお湯を通してゆっくり抽出する方法とは違い、無駄なく短時間で抽出することで、無駄な雑味を出すことなくコーヒーの持つ本当に美味しいエキスだけを抽出してくれるのです。
エスプレッソの魅力は4つ。
・コーヒーの雑味を出さず、コクと深みだけを楽しめる
・抽出するまでの全工程で自分なりのこだわりを見つけられる
・エスプレッソマシンが魅力的
・カフェラテやカプチーノなどアレンジが豊富
味わいや抽出の楽しみ方、アレンジなど、あらゆる点でドリップとは異なる魅力がありますね。
脱ドリップ!エスプレッソは美味しくてカッコ良い
それぞれに素晴らしい魅力を持つドリップとエスプレッソですが、日本では圧倒的にドリップコーヒーが人気。
世界的に見ても、ここまでドリップコーヒーを飲む人の割合が多い国はありません。
歴史的にドリップコーヒーに馴染みがあり、文化として定着しているためですね。
でも、そろそろ新しいコーヒーの文化に触れてみたいとは思いませんか?
何よりもエスプレッソの深い味わいは本当に最高だし、エスプレッソマシンを淹れる姿・扱う姿はすごくカッコ良くて魅力的です。
日本同様、エスプレッソ文化が普及していなかった韓国では、近年エスプレッソ人気が加速的に広がっています。
韓国で流行っている、ということはいずれ日本にもエスプレッソ人気の波が流れてくることも・・・。
エスプレッソに馴染みのない日本で、あえてエスプレッソを楽しむというこだわりを選択しませんか?
ここからは、エスプレッソの魅力や楽しみ方・嗜み(たしなみ)方についてより詳しく解説します。
3層に分かれた深い味わい
エスプレッソコーヒーの魅力は、濃厚でありながら雑味のない深い味わいにあります。
その深い味わいは、3層に分かれているところに秘密が。
上から「クレマ」「ボディ」「ハート」の3層に分かれていて、それぞれが深い味わいを引き出す重要な役割を担っています。
クレマ
1番上にあるクリーミーな泡の部分で、ミルクのようなきめ細かい口当たりが特徴。
ボディ
口に淹れた時に感じるコクやボリュームが凝縮されたエスプレッソの味わいのメインになる部分。
豆の焙煎度や抽出時間などで大きく味わいが異なるのもこのボディです。
ハート
アロマと呼ばれることもある一番下の部分。
抽出したての部分で、口の中で余韻が残る豊かな香りが詰まっています。
この3層がキレイにできた時、コク・苦味・甘味・酸味それぞれのバランスが取れた、素晴らしく美味しいエスプレッソを味わえます。
これはドリップコーヒーにはない、エスプレッソならではの最大の魅力です。
抽出工程の全てが味わいに影響を及ぼすオモシロさ
エスプレッソは、マシンを使用して抽出することが多いため、自動化されている部分が多く、誰でも簡単に美味しく抽出できる、と考えている方も多いのではないでしょうか。
でも実はその逆。
エスプレッソは、豆を引いた粉をフィルターに押し固めるタンピングという作業から、抽出の時間や圧力など、抽出するまでのほぼ全ての工程が味に影響を及ぼします。
ひとつひとつの工程が微妙に違うだけで、エスプレッソの味わいに大きな変化をもたらすのです。
だから、実は初心者がエスプレッソを淹れることは簡単ではありません。
タンピングが甘い、圧力が低い、抽出が長すぎる短すぎるなどなど、エスプレッソの抽出はめちゃくちゃに奥が深いのです。
でも、それがエスプレッソの面白さであり、魅力のひとつ。
上達すればするほど味の深みが増し、こだわればこだわるほど自分好みの味を追求し続けられます。
ハマれば沼、ですよ。
短いブレークタイムをより濃厚にしてくれるエスプレッソ
日本のカフェでコーヒーを飲む場合と、本場イタリアのカフェでエスプレッソを飲む場合とでは、時間の使い方に大きな違いがあります。
量が極端に少ないことからも分かるように、イタリア人はエスプレッソをあっという間に飲み干してしまいます。
日本のようにゆっくりコーヒーを楽しむ時間の使い方とは対照的に、デミタスカップという小さいカップに入ったエスプレッソを一気に飲み干して、すぐにカフェを後にするのです。
イタリアのエスプレッソメーカー・ランチリオで働く友人に話を聞いたところ、リラックス効果やカフェイン摂取の目的はもちろんですが、ランチ終わりに胃の消化を促すという効果も期待して飲むそう。
(※科学的実証はないようで、昔から伝わる迷信かも?と笑っていましたが・・・笑)
忙しい合間でもホッと一息つくためにエスプレッソを楽しむ、これって本当に短い時間を有意義に使う方法だなって思います。
エスプレッソは旨味が多くリラックス効果もより高い飲み物だから、時間も旨味もリラックス効果もギュッと凝縮して楽しむ。
そんな感覚でエスプレッソをたしなむのも、すごくカッコ良いライフスタイルだなと思います。
アレンジが豊富でデザートのような楽しみ方も
エスプレッソを全力でおすすめする理由の一つが、アレンジの豊富さ。
カフェ・ラテやカフェ・モカ、キャラメル・マキアートなど、魅力的すぎるアレンジを楽しめます。
特に、今はスターバックスのアレンジレシピをいくらでも参考にできるため、誰でも簡単に真似ることも。
今日はエスプレッソの気分ではないなぁ、なんて日はアメリカーノにしてみたり、女性にはデザートのように楽しめるキャラメル・マキアートを、なんて最高ですよね。
個人的には、エスプレッソをトニックウォーターで割るエスプレッソトニックがおすすめ。
コーヒーは飲みたいけど暑いしさっぱりしたい、なんて時にはぴったりの美味しさですよ。
ランチリオのエスプレッソマシンがおすすめ
家庭でエスプレッソを淹れたい!エスプレッソの奥深さにハマりたい!
これからエスプレッソを始める、という方におすすめしたエスプレッソマシンが、「ランチリオ シルビア」。
ランチリオは、1927年創業、本場イタリアでも歴史と知名度を誇るメーカーです。
このシルビアというモデルは、家庭用として販売されているモデル。
耐久性抜群かつ見た目もカッコ良いステンレスのボディなど、業務用モデルと遜色のないデザインと高級感が魅力のエスプレッソマシンです。
ランチリオのエスプレッソマシンについては、別の記事でより詳しく魅力を伝えていく予定なので、楽しみにしていてください。